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男性の全身脱毛(VIO)は江戸時代からはじまっていた

近年化粧(メイク)をする男性も増えてきましたが、古来日本にも化粧文化がありました。男性が化粧をしなくなったのは明治維新以降と言われています。

男性は、万葉の時代から化粧をしており、当時は魔除けや神事、自分を強く見せる威嚇効果が目的とされていました。大陸文化で「おしろい」や「化粧法」が伝わると、貴族の間で権力や高貴さを象徴するものとなりましたが、時代が進むにつれ化粧文化は一度衰退します。


戦国時代になると、戦いに挑む武士の身だしなみとして化粧をするようになりましたが、この時の化粧は敵に負けた時の死に支度であったり、緊張や恐怖で蒼白になった顔や負傷した傷をごまかすためのもので、おしゃれが目的ではありませんでした。


江戸時代になると天下統一がなされ、戦いのない穏やかな世の中になり、化粧は庶民の間でも行われるようになります。実は男性の「脱毛文化」は江戸時代に始まったと言われています。ふんどし姿が多かった粋な男性は、生活の中で体毛が見えることがかっこ悪く「恥」だとして身だしなみとして行っていました。ヒゲを含めた体毛を銭湯で「毛切り石」という拳くらいの大きさの軽石2個で、擦り合わせるようにして全身脱毛をしていました。現代でいうVIOラインの脱毛も江戸時代にはあったそうです。これは驚きですね。

また、眉毛についても「かったい眉」と呼ぶ仏様よりも細い眉が流行し、カミソリや毛抜きで眉を整えていたという記録も残っています。江戸時代、粋な男性は毛がないことが大切で上から下まで手入れをかかさなかったそうですよ。


そんな化粧文化も文明開化とともに一掃され、洋装のヒゲが流行するようになります。また軍国主義に大きく舵をきった日本男性は、我が身を飾らず、身なりにかまわないことが「男らしさ」となっていきましたが、もともとあった「男らしさ」とは、身なりと整え気を配ることは、元来、日本男性の伝統であったとも言えます。

近年、化粧や脱毛をする男性も増え徐々に浸透しています。昔は当たり前だった文化ですが、今はジェンダーレス、韓国人アイドルのブームも大きな理由ですよね。まだまだ、受け入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、身だしなみとしても、自己表現の一つとしても根付き、男性がメイクをすることは当たり前になる時代になりそうですね。これを機に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?



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コスメコンシェルジュ・メイクアドバイザー WAKO

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